在来線紀行
真岡鉄道乗車記 2015年01月31日
前日に降った雪の影響で物凄く寒い風が吹いているこの日、私は小山駅に降り立った。
本日は下館～茂木を結ぶ真岡鉄道を目指します。
下館に向かうにはココから水戸線に乗り換えます。
ホームには友部行の列車が停まっていますが、まだ出発は30分以上先である。
実はこの時、小山まで新幹線で来たのだが改札で少々手間取り、
乗る予定の列車を逃してしまったのであった。
暫く焦ったが、よくよく考えてみたら余裕を持って時間設定をしていたので、
１本後の列車でも大丈夫だと気が付き事無きを得た。(苦笑)
水戸線のホームで出発前に買ったサンドウィッチを頬張り車内へ突入。
30分弱で目的地の下館駅に到着しました。
一旦駅を出て、真岡鉄道の切符を買っていざホームへ。
真岡線のホームは水戸線下りホームと一体になっており、
実はわざわざ一旦外に出る必要は無いのである。
ただ、切符を買わないと車内での精算になるので面倒だと思い外に出たのである。
なお、真岡鉄道はＳＦカードが使えないので注意が必要です。
昨日の雪の影響か、風が物凄く寒かったので日向に出て列車を待つ。
10分程してようやく列車が到着、とりあえず列車を０キロポストと一緒に撮影。
真岡鉄道は1988年にＪＲ東日本から委譲されて発足した三セク方式の鉄道会社である。
ワンマン運転の際は後ろから乗車し、切符を渡すか車内精算の後、前から降車する。
出発、下館を出て暫くは田畑と住宅街が交互に現れる感じで、
一昔前の相模線に似た風景が広がっている。
その後、徐々に田畑の割合が増えてきて住宅地はまばらに。
真岡を抜けると更に田畑の割合が増してくるが、
益子を抜けると今度は山間部に入るため徐々に森林地帯が増えてくる。
要するに、典型的な田舎を走っているという訳である。
そして、１時間程で終点・茂木に到着いたしました。
茂木駅周辺はいかにも観光地というような感じの雰囲気の駅舎が特徴。
トイレも何となく小洒落た感じである。
鉄道路線は売り払ったが、ＪＲバスは堂々と駅前にやってくる。
さて、本来なら駅周辺を散策する予定で居ましたが、
冒頭で書いたとおり、１本乗る列車を遅らせた為時間が無いので、
急いで帰りの切符を購入し茂木駅構内へ進む。
何故、そんなに急いでいるのかと言いますと…
そう、土曜・祝日に１往復運行されている"ＳＬもおか"に乗るためだったのである。
この日はC12 66が運用に使われていました。
"ＳＬもおか"には乗車券の他、整理券が必要。(大人500円、小人250円)
茂木駅でも購入できるが、私は事前に近場で購入しておきました。
出発まで、他の乗客や地元の人に混じってＳＬを撮影。
発車時刻が近付いてきたので車内へ、車両は旧国鉄の50系客車。
中に入ると誰も居ない、ボックスシートどころか客車独り占め状態！
などと年甲斐も無くはしゃいでいると出発時刻に！
走り出した途端、電車とは違う動き方に驚く。
電車はバランスよくモーターが配置してあるのでスムーズに動くが、
汽車の場合、先頭車だけなので引っ張られる感じで進む。
貨物のコンテナやガソリンタンクの気持ちが少し分かりました。(笑)
出発して暫くすると検札、切符を見せると乗車記念証を貰いました。
車内にいると、実感が沸かないかと思っていましたが、
時折鳴る汽笛や吹き上がる煙が窓の外に見え、
今、ＳＬに乗っているという実感が沸いてきました。
真岡駅で10分の停車、再び撮影タイム。
駅には乗客に混じって沿線に住む方も観に来ていて、
ＳＬが地域に根付いている感じが見て取れました。
そして、茂木から１時間半で終点の下館に到着。
楽しいＳＬの旅も無事終了いたしました。
その後、ＳＬは下館で待機していたDE10に牽引され、
バックで真岡まで走り去って行きました。
一方、私は再び水戸線で小山まで戻り、今度は在来線で帰宅しました。
(当然グリーン車を確保、横浜までゆっくり休みました。)
今回、初のＳＬに乗車してきました。
ここまで書いておいて今更なのですが、私自身ＳＬには造詣が無く、
単に記念として乗ってみようか程度の気持ちでした。
しかし、乗ってみてＳＬの楽しさにハマリました。
今後も機会があれば乗車してみたいと思っております。
旅のしおり：
・真岡駅の駅舎はＳＬをイメージした形になっている。
・水戸線の小山～小田林間には交流・直流のデッドセクションがあり、
一部車両は通過中に非常灯以外の電気が消える。
(編集長)
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