在来線紀行
久留里線乗車リポート   2012年08月21日


相変わらずの猛暑の中、久しぶりに横須賀線に乗っている。
横浜から乗車し、東京を超え、列車は総武快速線内に進む。
途中、江戸川で水上スキーをしている人達を見ながら列車は進み、千葉駅に到着。
しかし、まだ目的地に着かない、列車はココから外房線へと進んでいく。

途中、蘇我駅で外房線・上総一ノ宮行きの京葉線E233系とすれ違ったり、
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内房線に入ると千葉を走る209系車両と出くわしたり、
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五井駅では養老渓谷へ向かう小湊鉄道を見たりしながら列車は進み、
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ようやく、本日のお目当てである久留里線の起点・木更津に到着しました。
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本日は今年3月から発売が開始された"休日おでかけパス"を使って千葉へやってきました。
この切符、"ホリデーパス"の後釜として発売され、値段が300円UPし、利用範囲も拡張。
反面、トレン太君等が利用出来ないなどの面から賛否両論のようである。
しかし、飽くまで鉄道しか使わないのであれば然程問題は無い。
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話を戻して、木更津に到着した時は既にお昼時、
すぐに駅の外にあったそば屋に行き、"たぬきラーメン"を食しました。
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食事を終えてさっさと駅に帰還、久留里線ホームへと向かう。
木更津駅は島式ホーム2面4線の構造で、1~3番を内房線、4番を久留里線が使用している。
ホームには既に列車が待機している、車両はキハ38形×2。(サンパチ君ではない!)
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久留里線は千葉県内のJR線では唯一の非電化路線であり、
未だにボロ…もといレトロな列車が走っている。(但し、近日新車両配備の話がある)
そして、隣の線路には何故かEasti-Dが…
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それを尻目にさっさと乗車、車内は人が少ないのに蒸し暑い。
ひょっとして、冷房ついてないのか?…と思っているとようやく列車が走り出した。

木更津を出ると暫く内房線と並走して分岐…
って目の前草むらで線路が見えないンですけど!!
しかし、運転士は"ココに線路がありますが何か?"という感じで進んでいく。
(頼むから草むしり程度はしてください!)

久留里線は木更津からクルリと一周するどころか房総半島横断すらせず、
上総亀山という何も無い辺鄙な場所までを結ぶ路線である。(失礼!)
全線単線、大半の駅が無人駅、交換可能は駅は2つだけ、
木更津以外は何処とも接続しない文字通りの盲腸線である。

それでも最初の内は大きめな道路と併走しながら走っていく為、
田園風景でもそれなりに利用者はいるようである。

最初の接続駅、横田で交換列車の待ち合わせの為に5分停車。
車内からはカメラを持った客が一斉に外へ出て撮影会開始。(勿論、私もその一人)
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無事に交換も終わり発車。
すると"1両目の冷房が故障していますので窓を開けてください"のアナウンス。
あ、一応冷房はあったのね。(苦笑)
その声を聞いて、乗客は一斉に窓を開け始めた。(千葉っぽいなぁ)

東横田駅、物凄く珍しい駅名票。(苦笑)
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馬来田(まくた)駅、かつては交換可能であった名残。(現在はレールが撤去されている)
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千葉の真ん中付近は大体何処もこんな感じである。(これまた失礼!)
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久留里で再び列車交換、相手はキハ30+キハ37のカオス編成。(笑)
(因みに横田駅の相手はキハ38×2だった)
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一部の列車はココ久留里で運用をサボ…もとい折り返し運転を行う為、
列車の本数は更に少なくなっている。
それもそのはず、この先は田園地帯から一変、鬱蒼とした森林地帯に突入する。
途中には、こんな綺麗な景色も眺めることが出来ます。
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駅間も更に長くなり、平山、上総松丘と抜け、ようやく終点・上総亀山に到着した。
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上総亀山の周辺は民家が少しあるだけでいかにも田舎という感じの趣き。
また、今年3月には久留里線100周年を記念して無人化されました。(違)

停車時間が15分ほどしかないので、急いで線路の終端部へ走る。
久留里線の車止めは駅から歩いて1分程度の場所にあり、
車止めのすぐ後ろを道路が走っているので、目の前で見ることが出来る。
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後ろの道路から車止め越しに上総亀山駅方面を望む。
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乗ってきた列車を逃すと次は2時間後、勿論他の路線は無い。
急いで駅に戻り、さっきとは反対の車両に乗車する。
こっちは冷房が動いているはずだが………ハッキリ言って大差ない!(苦笑)
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さて、乗り潰しは完了したし、後は木更津に戻って帰るだけ…
と云うのも面白くないので、観光を兼ねて久留里で下車することにする。
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久留里駅周辺は民家も多く、結構賑わっている。
駅前にはロータリーも完備されているが、滞在中に利用する車は殆ど無かった。
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駅から少し進むと久留里商店街がある。
この辺りは水が良いらしく、周辺だけでも3軒ほど蕎麦屋がありました。
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それ以外にも少し行くと養老渓谷や久留里城址などがあり、
今度は普通の観光で来てみたいとも思いました。

さて、時間になったので駅に戻り、始発列車で木更津に帰還。
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途中、駅に到着したにも関わらず、ドアが開かなくなるトラブルが発生。
(物凄く千葉っぽいなぁ…)
それでもその後は大きなトラブルも無く、無事木更津到着。
木更津からは朝と同じく、逗子行きの快速で家路に着きました。

今回は久留里線一本に絞ったものの、観光もあり中々に楽しめました。
"新しい車両が配備されたら"(←ココ重要!)また遊びに来たいと思いました。

旅のしおり:
・久留里線内は全線東京近郊区間に入っていますが、
 鹿島線、烏山線同様にSuica等は使用できません。

(編集長)


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