在来線紀行
相模原市内 全駅乗下車 前編   2010年04月24日


「イマスグココニキテホシイ!」

唐突だった。

2010年の春のある日。
私は突然、編集長に呼び出された。

「ココってどこ?」
「ココダヨ!ココ!!」

……と言うやり取りがあったかどうかはさておき。(笑)


とりあえず呼び出されたので「ココ」へと向かう。
「ココ」とは 多摩境駅(東京都町田市) であった。

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駅入り口

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駅前ロータリー

で、何事かと訪ねる。
そして、初めて今回の企画を知ることになった。

まぁ、タイトル見ればバレバレなので勿体ぶることもない。
今回は「相模原市内 全駅乗下車」をやろうと言うのである。
過日、「町田市内 全駅乗下車」をやっているが、今度は相模原市で同じことをやろうと言うわけだ。

「見よ!我々の目指す場所はこの先にある!!」
と、編集長が相模原市の方角を指さす。
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……いや、私そちらからやってきたんですけど。(苦笑)


とまぁ、フィクションはこれくらいにして。(何?

我々は早速、京王相模原線で 橋本駅 を目指した。



例にならい、ここで今回全駅乗下車を行う 相模原市 を紹介しておこう。

相模原市は神奈川県の北部にある街であり、先の2010年4月1日に19番目の政令指定都市へと移行した。
戦後に市制施行された市の中ではもっとも人口が多く、政令指定都市になったのも初めてのケースである。
余談だが、神奈川県は 横浜市、川崎市、相模原市 と、唯一3つもの政令指定都市を持つ都道府県である。

市内には以下の鉄道が通っており、それぞれ次の駅が市内に存在する。

・JR横浜線  橋本、相模原、矢部、淵野辺、古淵
・JR相模線  橋本、南橋本、上溝、番田、原当麻、下溝、相武台下
・JR中央線  相模湖、藤野
・小田急線  相模大野、小田急相模原、東林間
・京王線   橋本

以下に概略図を示す。
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さて、初めは京王線で橋本へ行くことになる。
早速乗り込み、程なくして橋本駅へ。

橋本駅(相模原市緑区) 南口
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反対向き
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こんな出口もある
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橋本駅は緑区でもっとも大きな駅だ。
乗り入れ路線も JR横浜線、JR相模線、京王相模原線 と3線ある。
この写真は京王線側である南口のものだが、どちらかと言えば北口の方が栄えている。
まぁ、北口はJR線でたどり着いたときのお楽しみと言うことで。

さあ、電車の時間が迫っている。
次に乗るべきは JR相模線 だ。

JR相模線は単線の路線である。
そのため、完全乗下車を目指す場合には1駅だけ乗るのではなく、2駅行って1駅戻るようにした方が効率的である。
なので、次に目指す駅は 上溝 となる。



上溝駅(相模原市中央区)
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駅前から大通りを望む
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駅には某ファーストフード店がある。
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上溝駅は近年改築され近代的な感じの駅になった。
駅横の大通りには商店が並び、それなりに賑わっている。
夏には付近で夏祭りも開かれ、大変な賑わいを見せる。

さて、今度は1駅戻るぞ。



南橋本駅(相模原市中央区)
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駅前の様子
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横断歩道を渡り、上の写真の右方向を望む
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南橋本駅も近年改築され、線路の両側に出口が設けられた。
こちらは元から在る方の出口だ。
反対側は昔は工場があり、定期貨物列車も運行されていた。
今は工場もなくなり、代わりにマンションやスーパーが並ぶ。

さぁ、次に目指すべきは 原当麻 だ。



原当麻駅(相模原市南区)
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反対側の出口(写真近すぎスマン……)
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駅前
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原当麻駅の駅舎は平成3年に改築された。
丁度、相模線の電化と時を同じくする。
ちなみに駅名は「はらたいま」と読む。
北海道にある 当麻駅 は「とうま」と読むのでお間違えの無いよう。(苦笑)

またしても1駅戻る。



番田駅(相模原市中央区)
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駅前(正面)
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駅前(出口を出て右方向)
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今までの駅とは違い、番田駅は昔ながらの駅舎が残る。
個人的にはこういった、言ってしまえば古い駅舎の方が好きである。
何というか、暖かみがあるんだよね。
最近の鉄筋橋上駅舎は、何というか味気ないし、無機質感たっぷりであまり好きにはなれない。
駅の周りの風景ものどかな感じがして、何か落ち着く感じがする駅である。

さて、まだ相模線の旅は続く。



相武台下駅(相模原市南区)
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駅前(左側)
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駅前(右側)
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相武台下駅も昔ながらの駅舎が残る。
ほんと、こういう駅舎好きだわ。(笑)
駅前には商店がある。
近くの相模川では、毎年5月の4,5日に大凧祭りが開かれる。
大凧が空を舞う姿には一見の価値がある。

さぁ、相模線の駅もあと1つだ。



下溝駅(相模原市南区)
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駅前
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駅前(左方向)
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うんうん。相模線は木造駅舎が残っていて良いねぇ。
駅は大通りからちょっと引っ込んだ場所にある。
(2枚目の写真の中央に写っている櫻の木の手前が大通り)
近くには 八景(はけ)の棚 と呼ばれる場所があり、良い景色が見られる。

これで相模線の駅は制覇した!
次は小田急線だが、乗り換えるためには 海老名駅 か 厚木駅 まで行く必要がある。
しかし、歩くことをいとわなければ 入谷駅 でもOKだ。
今回は利用したことのない 入谷駅 で乗り換えることにする。



(番外) 入谷駅(座間市)
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駅遠景
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相模原市内ではないが、小田急線への乗り換えのために下車。
入谷駅は無人駅であり、改札もない。
駅付近は田んぼや畑しかない。
しかし、ちょっと歩くと座間市の市街地へ行くことが出来る。
市街地からちょっと歩くと、小田急線の座間駅があるので、そこへ向かう。

しかし、私も編集長も入谷駅で降りたことはなく、むろん土地勘はない。
だが、「ここで地図を見たら負けだ!」と、いったい何と勝負しているのか分からないが意地でも地図は見ない。
ただ、カンにのみ従って歩いて行く。

結果、どういう訳か最短経路で 座間駅 へとたどり着いてしまった。
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さぁ、ここからは小田急線だ!



小田急相模原駅(相模原市南区)
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駅前1
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駅前2
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小田急相模原駅は急行通過駅の中で2番目に乗降客数が多い。(Wikipediaによる)
駅前で行き交う人の数を見ているとそれも頷ける。
私は過去にこの駅を利用したことがあったが、その頃はこんな立派な駅舎は無かったように思う。
知らない間に景色は変わるものだ。



相模大野駅(相模原市南区)
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駅前(右方向)
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相模大野駅は一言で言えば「とても大きな駅」だ。
それもそのはず。この駅で小田急線は小田原線と江ノ島線に分岐する。
急行だけではなく、特急まで停車する。
そりゃ、利用客も多いし、駅も大きくなる。
駅前は、まぁいわゆる繁華街ですね。

出るときには気がつかなかったが、構内に大凧(相武台下駅 参照)が飾られていた。
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書かれている文字は、政令指定都市移行を祝して「祝政」である。

さて、小田急江ノ島線にも1駅ある。



東林間駅(相模原市南区)
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駅前
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駅前(左方向)
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相模大野駅から江ノ島線で1駅、東林間駅だ。
ちなみに似た名前である 中央林間駅 は隣の大和市にある。
だが何故か 東林間駅 は相模原市内にあるのだ。
駅前は結構賑わっている感じだ。

さて、これで小田急線も制覇した。
此の後は町田へ出て JR横浜線、JR中央線 と乗下車していくことにする。



続きは……編集長お願いします!(笑)

[こうじろう]


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