在来線紀行
自然災害なら仕方ない 2010年02月28日
２０１０年２月２８日、今年最初となる鉄道旅行を行うことにした。
行き先は武蔵野線経由、東金線乗り潰し大回りツアー。
しかし、今回の乗り潰しはいつもと少々趣きが違った。
決行日当日は、都心で東京マラソンが行われている上に、
チリ沖で発生した地震の影響で大津波警報が発令。
都心の交通網は混乱が予想される状態であった。
しかし、決めてしまった以上日程の変更は難しく、
都心を避けての千葉入り、警報の影響も多少遅れる程度と予測し、
我々は意気揚々と駅に向かったのであった。
…この時、あんな大変なコトになろうとは誰も思っていなかった。
まずは八王子から中央線で西国分寺まで向かう。
今回は八王子始発なので、３番線からの発車となる。
特に大きな影響も無く、西国分寺到着。
ココから武蔵野線で一気に西船橋まで向かう。
西船橋からは総武線各駅停車に乗り換え。
１２時を少し過ぎたところで千葉に到着。
当初の予定ではココで駅弁を買って車内で食べる予定だったが、
あまりの寒さに暖を取ることに変更。
駅構内のラーメン屋で昼食を採る。
おなかも膨れ、予定の時刻になったので総武本線のホームに向かう。
やって来た列車は矢張り１１３系。
列車は都市部から徐々に田園地帯へと進み、４０分程で成東に到着。
ココから東金線に乗って東京方面へと戻る。
が、ココでついに津波の影響が出てしまった。
なんと、東金線の車両が津波警報の影響で遅れているというのである。
ココでこうじろうと最初の話し合いを行う。
で、結論は「既に帰りに向かっているので問題なし」となった。
寒空の下、アイスを食べながらせっかくなので成東駅を探索する事にする。
成東駅から銚子方面を望む。
左側が総武本線、右側が東金線の線路である。
東金線が使用する０番ホームは切り欠き型になっている。(奥は駅舎)
これは良い枕木！
現在位置…………何処だよ！？(笑)
などとアレコレ探索していると、20分遅れで列車が到着。
時を同じくして成東折り返しの総武本線も到着。
車両は京浜東北線から転配・改造された209系3000番台！
新しい車両を拝みながらこちらは113系の列車に乗車。(笑)
程なく発車、成東を出て暫くは田園風景に時折住宅が見える程度。
求名を抜け、暫くすると住宅街に変わり東金に到着。
東金駅は２面２線のホームだが、駅舎の構造上、列車交換時以外は全て１番線に停まる。
福俵を抜けると商業地帯が見え始め、大網に到着。
列車はそのまま外房線に入り、土気・誉田・鎌取と停車し、
京葉線との接続駅・蘇我に到着。
ここから京葉線に乗って一気に東京へ！
…向かう筈だったのだが、ココで最悪の事態が襲う。
なんと、津波警報の影響で新木場～東京間の運転を見合わせ、
全線各駅停車のみでの運行をしているとの事。
慌てて京葉線のホームに行くと、京葉線の行き先が…
ココでこうじろうと２度目の話し合い。
一縷の望みを託し、新木場まで行き、状況次第で大回りを打ち切り、
りんかい線を使って、都心方面から帰る事にする。
一先ず京葉線に乗車。
時折海の方に目を移すと、多くの船が津波対策で沖に停泊している。
そして、運命の新木場到着。
ホームは駅員に現在の状況や乗り換え方法などを訊く人達でごった返していた。
ココで、こうじろうと３度目にして最後の決断となる話し合いを行う。
ホームでは邪魔になるので構内のコーヒーショップに入って相談開始。
(エビのビスク、とても美味しかったです)
結論、運転再開は当分先、仮に再開しても混雑が予想されるので、
大回りを諦め、りんかい線・埼京線で新宿に出て、京王で帰る。
食事を済まし、正規の運賃を支払って新木場駅を下車。
その足でりんかい線のホームに向かい、やって来た川越行きに乗り新木場脱出。
新宿で夕食用の駅弁を買い、京王線に乗って無事に帰宅しました。
今回は初のトラブルに巻き込まれ、予定変更を余儀なくされました。
しかし、その状況も(少々不謹慎だが)非常に楽しむ事が出来、
むしろ面白い内容になったと思う。
しかし、次回は平穏無事に予定を遂行できればと思う。
旅のしおり：
・成東駅は０番線を東金線が、１～３番線を総武本線が使用しているが、
総武本線は駅舎及びホームの構造上、交換時以外は上下線共原則１番線に停車する。
(編集長)
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